orange漫画19話のあらすじ感想とネタバレ!翔が自殺した理由
※この記事はネタバレを含んでいますので、ご注意ください。
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漫画19話のあらすじ
第19話では、10年後の世界の翔(かける)が自殺した、いきさつの話。
2年参りのときに翔は菜穂に
「辛いことがあったなら、今日は忘れて楽しもうよ」
と言われる。
母親が自殺してしまったこと、その原因が自分にあることを
許せていなかった翔は、何も知らない菜穂の言葉に怒りケンカしてしまう。
ケンカして以来、仲直りできずに時は過ぎていった。
そんな中、翔は自宅で母親の携帯電話を見つける。
携帯の中には自殺する直前に翔に送信しようとしていたメールがあった。
そこには、父親の暴力から翔を守るために離婚したこと、
翔が前の学校でいじめられていたのを見て、引っ越しをしたこと、
部活でいじめられないように、スパイクやバックを捨てたこと、
が書いてあった。
そのメールを読み、さらに心を痛める翔。
翔は死んだらどうなるのか、を考えながら自転車でトラックに飛び出す。
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人が死ぬとき
第19話では翔が死ぬまでに何を考えて自殺に至ったのかが描かれています。
この19話を読むと、翔の苦しみがどれほど辛かったろうかが想像できます。
特に印象的だったのが、このシーン。
「生きなきゃいけないけど、希望がない」
人が死ぬときは、今が苦しいという理由もあると思いますが、
一番の理由は明日への希望がないことだと思います。
どんなに苦しくても、明日は良くなるかもしれないという希望があれば、人は今日一日を頑張って生きることができます。
でも明日からは下り坂の人生だと知った時、生きる活力を失います。
日本は1日に100人が自殺すると言われています。
翔のように生きる希望を失う人は意外と多いのかもしれません。
この漫画の最後に著者の高野苺さんからメッセージがありました。
「翔のような人がいたら、どうか救ってあげてください。失わなければならない命は何一つないこと、一日一日を、今を、一瞬を、自分を大切にしてください。」
死に際に思うこと
翔は死に際に
「菜穂は誰にチョコをあげたんだろう」
と思います。
人は死に際に、好きな人のことを思うのだと思います。
そして、思うことは自分が出来なかったこと。
好きだと言えなかったこと、バレンタインやホワイトデーにプレゼントを渡せなかったこと、
そういう出来なかった後悔を思うのだと思います。
後悔しないように生きる、と口にすることは簡単です。でも行動に移すのはとても難しいことです。
なので、私達が知っておくべきことは
人は死に際に出来なかった後悔を思い出す
それだけ知っていれば、自然ととるべき選択肢が変わってくると思います。
そして、今の私達が歩むパラレルワールドがどうなるかも、その選択肢しだいで変化していくと思います。
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